黒い迷宮 ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実

ルーシー・ブラックマンという女性を覚えていますか? 2000年7月に東京で失踪し殺害された元 CA の女性です。 「 黒い迷宮 ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実 」 というノンフィクション本が目に留まりましたので 図書館で借りてみました。


筆者は リチャード ロイズ パリー という Times 東京支局長です。扉裏の広告文です。

記者が筆耕したノンフィクション本ということで かなり精緻に事実関係を追いかけていますが、読み終えてとても憂鬱な気分になりました。

1) ルーシー・ブラックマン を殺害したとされる被疑者は最後まで自供せず、 ルーシー・ブラックマン殺害に関しては最高裁で無罪となったこと。
2) 被疑者は在日二世であり、一時は 40億円を超える資産家でもあったこと。
3) ルーシー・ブラックマンの遺族の家族はその後バラバラになってしまったこと。

1) に関しては、他の女性の殺害等が有罪となり 結果的に最高裁無期懲役が確定しました。田園調布の家政婦付きの一軒家豪邸に住み、高校在学中の 1969年頃からアルコールやクロロホルム、睡眠薬の使用による昏睡レイプを始め、1995年までに 209名の強姦記録を残していました。
状況証拠は黒ですが、 他の女性への殺害等が有罪となったからでしょうか 検察も手打ちした様子がうかがえます。
また日本のマスコミも被疑者の出自が在日二世と判明したからか その後の進捗はあまり報道されなかったのですが、その理由も納得できました。 予断を与えたくないので 詳細は 「 黒い迷宮 」 本冊をお読みください。



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