カレル チャペック著 戯曲『ロボット (R.U.R.)』 ロッサム世界ロボット製作所

これも 昔々に読んだ SFの古典的傑作 カレル チャペック著 山椒魚戦争 同様に 急に読みたくなり図書館で借りてきました。この 戯曲『ロボット (R.U.R.)』において、「労働」を意味するチェコ語: robota から ロボット という言葉が生み出されました。


カレル チャペックの考えたロボットは、今のロボット 例えば アーノルド・シュワルツェネッガーが主演した ターミネーター T1 のイメージとは異なり 試験管から培養した有機物製です。 一種の合成人間かな。
チャペックのロボットは、基本的に人聞のために「働き」、「奉仕」するものとして規定されています。
従来のモンスター的機械人間とは異なり、

1) 人間には絶対服従する
2) 人間的な感情、苦痛、芸術的感興がいっさいない
3) にもかかわらず、人間からはその能力ゆえに畏怖される

という近代的ロボットの主要キャラクターをすべて備えています。
そして結末も ターミネーターを送り込んだ未来の時代のような世界を暗示しています。 そして人間の子供が生まれないという人間が退化した世界というのは 今後の私たちの世界を見通しているのかもしれません。




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