サイモン シン著 ビッグバン宇宙論 上下
以前読んだ サイモン シン著「フェルマーの最終定理」に続き 同著「暗号解読」を読みましたが やはり面白い。ということで 同著「ビッグバン宇宙論 上下」を図書館で借りてきました。
こちらも「暗号解読」同様に上下巻を合わせるとかなり大物です。
序章は古代からの宇宙論から説明されています。この部分は省略できないものの ちょっと展開が遅くイライラしますが 第二章でアインシュタインが出てきたあたりからとても面白い。うん、手放しで面白いですね。
序章では地球の大きさを測定したのが紀元前276年頃で エラトステネスが 誤差 2% (単位となる 1スタディオン が 何メートルにあたるか諸説があるものの最大でも誤差 15% )だとか、1473年生誕のコペルニクスより遥か以前 紀元前 5世紀のピロラオスが古代天文学の観測に基づき 地動説を唱えていたなどいう事実に驚かされます。
「それでも地球は回っている」で有名なガリレイが地動説を唱えたのはコペルニクスから更に 1世紀余を要します。
第二章以降 アインシュタインは当初宇宙の膨張論に否定的だったが、後年 バッフルの観測によるスペクトルの赤方偏移事実やルメトールの予測を確認し静止宇宙論を認めるに至ったいきさつもとても興味深いです。
ビッグバンは今でこそ定説になっていますが、私が生まれた頃は まだ定常宇宙モデルと大論争になっていたという事実にも驚きました。まだまだ宇宙の誕生は未知ですが、今後も量子力学(量子宇宙論)やその他の物理学が進歩し解明されていくことを願ってやみません。
最後に本著の最後の言葉「神は天地創造以前に何をしていたのか? それはそういう質問をするあなたのために地獄を作っておられたのだ」を記載させていただきます。
読書:サイモン シン著書
1) フェルマーの最終定理 購入
2) フェルマーの最終定理 到着
3) 暗号解読
4) ビッグバン宇宙論
5) 宇宙創成
6) 代替医療解剖